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看護重寳事典22—染色の知しき(2)
沼畑 金四郞
1
1青山短期大学
pp.47-49
発行日 1953年11月15日
Published Date 1953/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912496
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1.染色の種類
染色には染める物,即ち布地や糸の類を一樣に無地に染める浸染というのと模樣に染める捺染というのと二種類ある。
浸染というのは,染液の中にさぶりと染めるものをつけて,温度をあげながら染めてゆくのが普通で,色あせたものの染め直しや,色を濃くする色揚げにこれを利用する。尤も布を伸子その他でピンと張つておいて,溶かした染液を全体に刷毛引きして,あとで蒸すか,アイロンをかけ,熱を与えて染めつける場合もある。何れも素人にもできるので家庭で最もよく利用する方法はこれである。
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