発行日 1953年5月15日
Published Date 1953/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907304
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漂白の種類
洗濯によつて垢やよごれは除かれるが,布についている不用な色素は普通の洗劑ではとれない。これは漂白で布を痛めないようにして色素だけを破壊して無色にして除く必要があるのである。この漂白劑には化學的な酸化作用による酸化漂白劑と,還元作用による還元漂白劑とがある。又最近は化學作用による以外に,物理的な作用で少しも布を痛めることなしに光學的な螢光作用で純白に見せる目的の新しい螢光漂白劑が出現している。
病人の敷布,寝具,衣類,看護人の衣服,ガーゼ,脱脂綿,繃帯等は清淨純白にする必要があるので漂白は看病には重要な仕事であろう。又この漂白の際の酸化還元作用は同時に有力な殺菌消毒作用もするものであるから看病にとつては一層必要なわけである。
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