特集 婦人労働からみた看護
看護労働の統計的実態
菅谷 章
1
1病院管理研究所
pp.26-31,47
発行日 1964年10月1日
Published Date 1964/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912400
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わが国の女子の就業者は1708万人(全体の39%),農林漁業従事者(女子就業者全体の42%を占める)を除く女子の就業者総数は971,4万人で,そのうち看護婦(准看・看護人を含む)は189500人を数える(以上は昭和35年国勢調査より)。厚生省統計調査部の調べでも昭和35年末における看護婦(准看・看護人は含むが看護補助者は含まない)の総数は185592人となっている。そして以上の数字のなかにはいずれも24人余の看護人と若干の看護夫など男の看護職員が含まれるが,今日ではほぼ19万近くの女性が,看護婦として働いているものと予測される。
ところで看護婦の就業場所は第1表の通りさまざまであるが,その大部分は病院・診療所に勤務している。以下主に病院勤務の看護婦の労働条件を統計によって考察を進めよう。
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