臨時増刊 病院看護業務の分析—よりよい看護をするために
Ⅰ.はじめに
看護業務検討の主旨について
橋本 寛敏
pp.1
発行日 1964年9月15日
Published Date 1964/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912381
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看護婦の業務は,保助看法に「患者の療養上の世話と,診療補助をする」と明記されているが,職業を取り締る法律としては,このように概念的に定義するのが無難である。しかし看護がとどこおりなく病院で行なわれ,効果をあげるような管理をするにも,また,看護婦養成教育をするにも,この定義では足りない,もっと具体的に,看護業務内容を細かく分析,評価し,規定しなければならないのである。
看護の職業が現われてから,すでに100年以上の年月を経た今日,学術も,社会状勢も,まったく一変していろいろな条件に支配され,看護業務の内容も,著しく変化してきている。
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