声
准看護婦の訴え/総合看護の達成へ
須賀 春代
1
,
高木 元子
2
1国立大蔵病院
2福岡赤十字病院
pp.42-43
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912359
- 有料閲覧
- 文献概要
准看護婦として10年,今だにその中から脱皮できないわたくし,昭和29年3月,中学時代の友人K子と検定試験の場所でいっしよになったことを喜びあった。K子は田辺の紀南病院乙種看護婦養成所,わたしは新宮病院の准看護婦養成所を卒業し同じ場所で同一の試験を受けた。
だのに乙種看護婦は今では立派な看護婦として何のこだわりもなく活躍し,わたしたちには今だに看護婦への受験資格すら与えてくれない。進学コースに入学するには今の病院を退職しなければならず,そうなれば向う2年間病床の母に送金もできずせめて夜間進学コースでもあればと願った。しかし何といっても准看の数は少く力も微々たるもの最近まで夜間コースはできなかった。欠員欠員で看護婦不足を眼前にしながら若い准看の中にはせつせと定時制高校に通い短期大学や大学を卒業して職業を変えていつた人また家庭,診療所へと去っていった何人かがありました。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.