統計
心臓の異常者
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912346
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40歳以上のものについて,心臓の状態をみると第4図の如く,正常なものは約半数の46.3%また異常なものは8.5%である。この心臓の異常者の発現率を血圧と関連してみると第1図および第2図の如くで,最大血圧では120〜129mmHg,最小血圧では70〜79mmHgのところが極小となるカーブをえがく。つぎに心臓疾患にみられる自覚症状といわれるもののうち「息切れ」「胸の圧迫感」の2つ,またはいずれか1つをもっているものは40歳以上のものの24.5%もあるが,自覚症状の有無別に心臓の異常者の発現率をみると第3図の如くで自覚症状のあるものに異常者がやや多く発見されるが,自覚症状がなくとも心臓の異常者が相当いる反面,自覚症状があるにもかかわらず心臓の異常の認められないものが44.5%もいる。なお,心臓の異常は心電図の判定によったが,ここでは判定基準を省略する。
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