特集 小児病院と看護
小児医学と小児看護—小児病院の基礎要件
今村 栄一
1
1国立東京第一病院小児科
pp.10-15
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912319
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小児病院は欧米においては古い歴史をもっているが,わが国ではようやくその建設が着手されようとしている。わが国に小児病院が発達しなかったのには種々の理由があるが,同様に最近小児病院の設立が注目されてきたのにも多くの動機がある。とくに小児医学と小児看護の発展が小児病院の設立を促進させたことは重要な点である。
従来わが国の病院は医学的条件により,あるいは診療機能のみにより設立されてきた。しかしながら,戦後病院管理の発達にともない,近代病院の機能として診療だけでなく看護の重要性も注目されるようになった。ことに小児の診療において看護の重要性が正当に認識されるようになってきた。
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