特集 小児病院と看護
外国の小児病院と看護—ニュージランドのKARITANE HOSPITALをみて
壁島 あや子
1
1国立東京第一病院小児科
pp.16-18
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912320
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ニュージーランドは,社会保障,とくに母子衛生福祉の非常に進んでいる国として有名ですが,その大きな役割を演じているのが,プランケット・ソサイティ(PIUNKET SOCITY)という半官半民の経営体からなる母子衛生福祉協会です。この協会は,全国に組織をもち,乳幼児専門の病院を経営したり,また,小児専門の看護婦,および,その指導者の養成など,その活躍はめざましいものがあります。なかでも私が,とくに興味をもったのがKARITANE HOSHTALとよばれる乳幼児専門の病院です。私は,帰国前の3週間をとくに希望して,ウエリントンのKARI—TANE HOSPITALで見学実習致しましたので,その時のことを少しまとめてみたいと思います。
このウエリントンのKARITANE HOSPI—TALは,首都ウエリントンの郊外の小高い丘の上にある病院で,外観は病院というより宏大な邸宅といった方がぴったりする明るい瀟酒な建物で,みどりの芝生とバラの花で囲まれた広い庭園をもち,静かな清浄な空気と碧い空に恵まれたすばらしい環境のなかにあります。
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