特集 成人病看護
成人病における看護婦の役割
高橋 シュン
1
1聖ルカ短大
pp.17-21
発行日 1963年5月1日
Published Date 1963/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911922
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昭和37年の厚生の指標をみますと,死亡率の高いもののほとんどは成人病であります。日本人の死亡原因の半分以上を占めるようになったことを示しています。この事実は,国としても大問題であることはいうまでもなく,私どもの日常取り扱う対象が多くなったことを物語っています。ですから正しい知識と技術がなおさら要求されることになります。成人病の定義は,はっきりしませんが,小児病,老人病に対して出てきたことばだと思いますが,有名な老人病学者は老人病の対策は「中年病」のいくつかをマークしなければならない,といっていますし,また「老化は成熟期にはじまる」といっていますところから,40〜60歳の働き盛りの年齢層に多くみられるものを対象にしてできたことばと思われます。
本日は時間の制限もありますので,とくに血管系のものだけにしぼってお話ししたいと思います。下記のような順序ですすめたいと思います。
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