特別寄稿
中央材料室の材料について—〈注射針および注射器の改正〉
根本 春子
1
1国立東京第一病院中央材料室
pp.88
発行日 1963年4月1日
Published Date 1963/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911916
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病院の設備は科学技術をとりいれて,ここ数年の間にいちじるしく形をかえつつある。また,その中で働く人の作業内容も,それにつれて合理的に分業化されてきている。1例として,諸材料を整備する中央材料室でも,統一して管理することにより,正確な作業を行なうとともに能率をあげるために,種々工夫きれている。今度,注射針および注射器の基準が定められ,改良されたが,これなども材料の統一により,仕事の単純化をはかるものと思われる。くわしくは薬事法(昭和35年法律第145号)第42条第2項の規定によって,厚生省告示第412号および第413号をもって公布されている。現在までに使用されてきた注射針および注射器には(1基)(5基)(10基)の3種類あり,各製品ともに針基や穴の寸法,筒先などが多種多様であった。今度定められたものは日本工業規格に定められているルーアタイプ(5基)で接合,寸法は国際的にも使用されているものである。
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