特集 病院の汚染防止
特殊施設の汚染防止
中央材料室
長谷川 紀子
1
1東海大学附属病院中央材料室
pp.380-383
発行日 1978年5月1日
Published Date 1978/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206529
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中材は申すまでもなく,各診療部所で使用された物品を回収,洗浄滅菌して必要に応じて供給するところなので,中材内での汚染防止を徹底しないと院内感染を起す危険性は非常に大きくなる.院内感染防止を考える時大切なことは,微生物の増殖を阻止することであり,それには,感染源の対策,感染経路対策,感受性者対策が必要である.中材内において問題になると考えられる感染経路は,病原菌によって汚染されている物品,汚染リネン,空気汚染,水,昆虫,鼠などの小動物による汚染,職員の手指,職員自身,訪問者,物品納品者,汚物などである.
当院は昭和50年2月に開院した病院で,設計の段階からある程度の汚染防止対策が考えられた.まず設計の段階で考えられた中材の構想を述べ,その後実際の汚染防止対策について触れたいと思う.
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