Nursing Study
院内の耐性ぶどう球菌検索
窪田 喜代子
1
,
高木 紀子
1
,
富田 玲子
1
,
三浦 昭子
1
,
黒川 節
1
1高知女子大学衛生看護学科
pp.42-45
発行日 1962年8月15日
Published Date 1962/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911705
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I.はじめに
最近,ぶどう球菌感染症とくにその院内感染が注目されてきている。即ちぶどう球菌は,皮膚常在菌でも1)2),最も普通に証明されている細菌でありながら,その各種抗性剤への耐性化傾向の増大と共に3),近年本菌による感染症は,化学療法上極めて重大な関心事となってきている。耐性病原性のぶどう球菌は,病院内で蔓延しやすいということを看護の立場よりとらえ,院内感染の危険予防のため,第一段階としてまず病原性ぶどう球菌,耐性病原性ぶどう球菌が院内の何処に見出されるか,その分布状態と抗生物質に対する感受性分布を調べることを目標に,実習病院である高知県立中央病院でこの研究にとりかかった。
Ⅱ.研究対象 1)患者および勤務者
2)院内区城(各外来診察室,薬局,製剤室,中央材料室,手術室,X線室,心電図室,各病棟詰所,廊下病室,炊事場,院内売店,食堂,玄関,受付,待合所,看護婦宿舎)
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