特集 外来看護の実情と問題点
6.外来看護婦のあり方について
川島 みどり
1
1日赤中央病院耳鼻科
pp.24-26
発行日 1962年8月15日
Published Date 1962/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911699
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病院の外来に於ける看護のあり方について第10回看護学会のシンポジウムで,東大看護学校の真山房子さんが学生の立場から疑問をなげかけられ,そのことが看護学雑誌1月号の座談会でも取り上げられている。最近,看護職業の魅力の不足ということがいわれるようになり,その原因についていろいろと分析もされているようであるが,外来看護婦の立場から外来看護の現状を直視し,日頃抱いている疑問や悩みを述べて,今後の外来看護のあり方を考えてみたいと思う。
患者からみた外来
患者は朝早くから来て待たされ,やっと順番がきても,診察や治療をすませると話もゆっくり聞けず薬局の前に行列をつくらなくてはならないことが多いのじゃないか。そこで患者の要求は満たされるどころか,納得のゆかぬまま病院をいくつも歩き廻ってみたり,不安な気持を翌日にもちこしたりする。またそのようなことが当り前とあきらめている人も多いだろう。
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