特集 看護業務の向上をさぐる—その検討の中から
Ⅲ.よい看護体制をどうつくるか
チームナーシングはこう運営する
松木 光子
1
1大阪赤十字病院
pp.72-77
発行日 1962年6月15日
Published Date 1962/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911653
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チーム・ナーシングのアイデァはまず米国に端を発しました。組織的な研究はすでに1949年12月よりリチャーズ・カレッヂ・オブ・コロンビヤでエレノア・C・ランバツェンを中心として着手されました。現在では実験的段階が一応成功のうちに経過し進歩的教育施設ではカリキュラムに取入れています。そしてコロンビヤでは国内の看護学生とともにちようどこの形式の実施にある程度の成功が見えかけた頃より外国のナースを交換学生としてその研究とデモンストレーションに参加させました。現在その研究にたずさわったいくらかの外国留学生はそれぞれの故国に帰り世界にその紹介が行なわれようとしています。このプログラムに参加したものの一人としてその一端を紹介したいと思います。
すべてのものの発生は必ずそれを必要とする背景をもちます。このチーム法も社会的必要をみたすものとして,また社会的傾向にそったものとして生まれて参りました。そういう意味でまずその背景を考えたいと思います。
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