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精神病看護の歴史とモラル—故 石橋ハヤ女史を偲びて
浦野 シマ
1
1東京都立松沢病院
pp.55-58
発行日 1962年3月15日
Published Date 1962/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911587
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最近における精神病の薬物療法の発展とともにその治療看護もいちじるしく変化してまいりまして「現代の精神病院は革命期にある」とさえいわれております。
社会から厄介者扱いされて病院や看護者を中心とした「監護体制」におかれたものを,今や患者を中心としてその人間性を高揚しつつ治療するという「看護体制の確立」へと,むかしからこの恵まれない道の開拓事業に献身した多くの同僚たちの精進努力が,ようやく開花結実する時期に到達したといえるのであります。
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