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故田縁修治先生を偲ぶ
岡田 導夫
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1関東逓信病院脳神経研究室
pp.1058
発行日 1971年11月15日
Published Date 1971/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201818
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略歴
去る9月5日ひる前,突如,脳底動脈瘤破裂により発病,9月11日早朝より昏睡状態となり病院を挙げての手当の甲斐もなく,昭和46年9月19日午前11時40分遂に逝去されました。享年52歳。
先生は大正8年8月19日大分県中津市にて出生され,県立神戸第一中学校,第一高等学校理科乙類を経て,昭和18年9月東京帝国大学医学部医学科を卒業され,直ちに精神病学教室に入局され,短期現役軍医として今時大戦に参加した後,昭和22年教室に復帰,内村祐之教授のもとで臨床経験を積まれるとともに中枢神経系の病理組織学に関する研究を通じて,てんかんの研究に取組み,特に薬理学についての造詣が深かったため,治療薬合成にまで発展したのである。この間,昭和28年7月東大医学部講師となり,また,同愛記念病院医長として神経科創設にあたり,昭和34年より東大助教授となり,昭和38年,第16回日本医学会総会においては「てんかんの薬物療法」と題する学術講演を担当されたのであります。
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