ストはやめての投書をめぐって
病気になつた病院をなおすために—組合から
浜口 美佐子
1
1全日赤婦人部
pp.15-16
発行日 1961年4月15日
Published Date 1961/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911304
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保子さん,編集部から受けとつたあなたのお手紙を毎晩読みかえし,どう御返事を差し上げたものか迷つているうち,とうとう締切日がきてしまいました。上手にお話しできませんが,どうかよく読んで立派な看護婦さんになつていただきたいと思います。
私が看護婦を志したのは,あなたがまだ生まれる前,日本が大戦争の最中でした。戦いに傷ついた兵隊さんや従軍看護婦の活躍が,本やニュース映画に出るたびに,私も白衣の天使となつて一身をギセイにしても御国のためにつくすのだ,とかたく信じて日赤の看護婦となりました。幸か不幸か勉強中に終戦となつてしまいましたが……。それから15年,決して短い期間ではありませんでしたが,看護婦として働いている間に,いつぽい疑問が湧いてきたり,今まで知らなかつたいろいろなことがわかつてきました。
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