ストはやめての投書をめぐって
看護婦さん,ストだけはやめてください
保子
pp.13-14
発行日 1961年4月15日
Published Date 1961/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911302
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私は現在,中学3年に在学中の一生徒です。そして,最も看護婦という職業を尊敬し望んでいるひとりです。私は最近,皆さんに質問したいことがひとつ起こりました。それは,皆さんがなぜ看護婦になられたかということです。無い賃ゲールの気持ち私にはわかりません。私は小学生の頃から,看護婦さんほど清く,美しい,尊い職業はないと信じていました。看護婦さんは,みんなナイチンゲールのような方たちばかりだと思つていたのです。しかしいまは違います。その理由は,ストが起こつたからです。いいえ,ストだけではありません。耳の診察に通つている医院で直接,看護婦さんの冷たい態度に接したからです。その看護婦さんの冷たさは,そばで見ていても腹が立つてきます。その人の背に『なぜ,看護婦になつたのか』とどなつてやりたいぐらいです。みなさんの全部が全部そうだとはいつていません。しかし,頼まれた仕事を喜んで引き受けて気持ちよくやつてくれる人は,そうざらにはないでしよう。私のような無経験の者は,本当の看護婦さんの苦しみやつらさはわかりません。でも,入院された患者さんたちは,どんなに心が曇つているでしようか。はげましや慰めのことばをどんなにか待つているでしよう。そんな患者さんたちの心をときほぐしからだの回復に力を注ぐのが看護婦さんの務めではありませんか?
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