Nursing Study
慢性不潔症の患者さんへの仂きかけ
北島 治雄
1
,
久保木 健
1
,
中村
1
,
浅川 治
1
,
山田 八百蔵
1
,
佐藤 正夫
1
,
登 貞一
1
,
渋谷 弘
1
,
江部 利作
1
,
外山 隆雄
1
,
西山 よし
1
,
長田 いと
1
,
岡田 靖雄
1都立松沢病院
pp.31-36
発行日 1960年11月15日
Published Date 1960/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911196
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精神科治療看護の進歩によつて,精神病院のなかはたいへん明るく開放的になつてきました。しかし,いかにも精神病院くさい日のあたらぬ場所も残つています。ここに報告するのは,そのような日かげの1つ,男のいわゆる不潔病棟です。
ここにはいつている患者さん63人は第1図のとおりです。ここで注目すべきことは,てんかん,白痴,進行性麻痺などの患者さんが計35人,56%までをしめ,分裂病は28人,44%にすぎない点です(松沢病院全体では分裂病が71%)。しかも,分裂病28人中緊張型で動かずしやべらずの人が23人もいます。ここに送られてくる患者さんは不潔行為のある人を中心に,水準が低くて他の病棟の水準においつけない人,破衣のひどい人,盗癖のある人,逃走癖のある人,独り言のひどい人などです。
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