講座
小児の喘息の看護
常葉 惠子
1
1聖路加国際病院小児科病棟
pp.24-26
発行日 1959年4月15日
Published Date 1959/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910827
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小児の喘息発作には,喘息様気管支炎によるものと,気管支喘息によるものとがある。症状としては同じ様に喘息のつよい呼気性の呼吸困難を呈するのである。
発作の原因は,喘息様気管支炎は気管支の炎症によつて分泌物が気管支に充満するためにおこるものと考えられて居る。気管支喘息はアレルギー反応によるもの,又副交感神経を刺激興奮させる物質を含んで居る食品を食した為におこるもの,又自律神経の失調によつて副交感神経の興奮がおこり発作をおこすもの等があると考えられて居る。但しこれらをはつきりと区別することはなかなか困難であり,又しばしば混合した型で現われる。喘息様気管支炎は乳児に多いと云われ,気管支喘息は幼児に多いと云われて居る。
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