ナースの作文
カモちやん/日記より(小さい命)
中瀬 幸子
1
1三重県々立高茶屋病院
pp.46-48
発行日 1958年11月15日
Published Date 1958/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910734
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私の病院では開放病棟において,好結果を次々とおさめているが,私は忌むべき鍵を要する重症病棟の勤務である。
でも時々は常識では考えられぬ出来事が起つて我々勤務員は抱腹絶倒の極に達するのも稀ではない。扉の中の呪咀と,怒号と,騒音の中に唯一人,愛嬌者の常住者がいるのである。それは愛称カモちやんという。
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