往復書簡
亀ノ森清子先生へ/堀木謙三先生へ
亀ノ森 清子
1
1東京鉄道病院看護婦養成所
pp.44-45
発行日 1958年7月15日
Published Date 1958/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910645
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陽春の候いよいよ御健勝御活躍のことと存じ上げます。こちらの病院に御入院,全快退院されまして,その後御静養のおひまなく,国会のお忙がしい毎日で御案じ申し上げております。33年度予算等も決まり,どんなにホツトなさいましたことでございましよう。いろいろ御苦労も並大低ではないと存じますが,福祉予算の中核であります厚生省予算には国民の1人として,どうしても特別の関心を払わずにはおられませんでした。大臣の御活躍を感謝申し上げます。
この4月1日より売春防止法がようやく全国的に実施になりましたことは,誠に意義も深いことと存じます。この点全く画期的成果といえましよう。しかしこれから,関係の人々の厚生の問題その他で困難な問題が山積してるわけでございます。この点については昨年暮国連アジア地域ゼミナーとして売春問題が討義され,その総会の結論の一つとして「各国政府は家庭相談と診療指導を設けることを奨励すべきである」と致しました。今後は時期としましてもこの面に入るわけでございます。これらの点につきまして,厚生省は最大の努力を払われていることに敬意を表し今後の御努力と推進をお祈り申します。
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