保険の話
法定伝染病の治療と保険
N
pp.40
発行日 1958年6月15日
Published Date 1958/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910624
- 有料閲覧
- 文献概要
梅雨から盛夏のおとずれと共に伝染病の季節に入ります。今年も多数の赤痢や日本脳炎や腸チフスの患者が出ることでしよう。今月は,この伝染病患者の治療と保険との関連についてお話します。
毎年10数万人の患者と数千人の死者を出している法定伝染病は,予防のみならず患者の治療も国や地方公共団体の責任とされています。つまり,急性伝染病の大流行という深刻な社会不安を未然に防止するのは国や府県のみならず市町村の重要な仕事の一つです。伝染病は患者が感染源であり,かっ病原体を媒介することが多いのですから,消毒や隔離や衞生教育だけでなく,患者の治療もゆるがせにすることが出来ません。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.