Nursing Study・31
血沈
松本 英子
1
1鳥取大学医学部附属病院小児科
pp.14-19
発行日 1958年5月15日
Published Date 1958/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910594
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.緒言
血沈は1917年Fahraeus氏により始めて臨床上妊娠の診断の一助として応用され,次いでAberharden,Osher,Höber,Linzenmeier,Paut及びWestergren氏等が続いて報告し,その後も本法については多くの報告があるが,結核についてWestergren氏の報告以来赤血球沈降速度(以下血沈と略す)は結核の診断及び経過観察上不可欠の要件となつて来た。
現在なお,肺結核,ロイマチス,湿性肋膜炎,腎臓炎等の診断上,また看護上特に重要な地位をしめているにもかかわらず私達は日常茶飯の一部のごとく,看護学生時代習得した一とおりの方法を,なかば事務的に実施している傾向がある。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.