特集 老人病の知識と看護
老人病の統計
平山 雄
1
1公衆衞生院
pp.121-130
発行日 1957年10月15日
Published Date 1957/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910451
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1.老齢は病気である
ミラノで開かれた国際老人病学協会第4回大会で,この協会の会長であるイタリアのエンリコ,グレツピ博士は,次のようにのべている。
「老齢は欠乏と不健康による病気—慢性的かつ運命的に進行する病気と考えてよい。年を取ったなと自覚する以前に手を打たなければならない。危険な時期は45歳ごろから始まる。診断出来るようなある種の徴候があれば直ちに手をうち,予防医学でその進行速度を遅らせねばならぬ。」
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