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たましいの後遺症
大田 洋子
pp.37-40
発行日 1957年5月15日
Published Date 1957/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910354
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今でも,まだ原爆症の患者が平均月に2人の割に死んでいる—という。
遣伝もはつきりしてはいないが相当に問題になつている。原爆のおそろしさは決して,昭和20年で終つているのではない。12年経つて今も生々しい形でのこつている。それなのに水爆実験は又々,つゞけられようとしている。当時原爆地点に近く住んでいた人は現在健康に生きても,心の中にいつも大きな穴があるという。大田洋子先生に,その心の傷について御執筆いたゞいた。
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