特集 助産婦生活第1報
<1>この1年に出会った「現実」
予想以上にきびしい現実
永田 和代
1
1鹿児島大学医学部付属病院
pp.16-17
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204305
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助産婦学校を卒業し,はじめて職業人となってはや1年。ふりかえってみればさまざまなことがありました。友人たちと看護について論じ合い,理想を語った学生の日々が,いまではなつかしく想いおこされます。やっと取得したばかりの助産婦免許と若さだけを頼りにとびこんだ職場は,予想していた以上にきびしいことの連続でした。
まず気づいたことのひとつは,夜に人なみに睡眠をとるということがどれほど幸福なことか,ということでした。24時間必要とされる業務であれば,夜勤のあるのはしかたがないことですが,おかげで,体力に自信のあった私も,個人衛生の重要さを認識した次第でした。
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