特集 こういう看護を何故すべきか
浣腸
前田 アヤ
1
1聖路加短期大学
pp.136-139
発行日 1956年10月15日
Published Date 1956/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910209
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浣腸は肛門から直腸へ液体を注入することである。これはいろいろな目的で行われる。
中でも排便を促すためにこの処置が取られることが最も多い。これを催下浣腸又は排便浣腸と呼ばれている。このためには微温湯,石鹸液,食塩水等が多く用いられる。このほか鎮痛,鎮静,収敷,殺菌消毒,寄生虫駆除のためそれぞれ必要な薬液が用いられて浣腸が施行される。腸管内にあるガスを排除する場合もあり,直腸のX線診断のため特殊な薬液を注入する。疾患の治療の一つとして浣腸が用いられる。患者に水分補給,栄養補給のためにも浣腸が用いられる。
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