講座
ベツドの操作
永井 敏枝
1
1東京鉄道病院附属看護学院
pp.18-23
発行日 1956年5月15日
Published Date 1956/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910121
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新入生が基礎看護学の勉強をはじめる時期ですので今月は基本的看護技術について科学してみました。看護技術を実施するのに根本的な考え方として私は次の三つをあげてみました。1.患者へのナービス。2.科学的,能率的,効果的な仕事。3.看護技術即ち看護道徳(倫理)の実践。
先ず患者へのサービスについては云うまでもなく看護の根本であります。患者が安心して気持よく療養でき,しかも一日も早く全快なさるように助力することが私達の使命であります。ひいて云えばそれが能率的でないことがわかりきつていても足の歩数をふまなければならないでしよう。同じことを何回も繰返す結果になろうともその方がより患者さんが望み,患者さんの為になることでしたら当然してあげるべきですし,そうすることが又当然のことになるのです。
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