How to start up 縦隔鏡下食道亜全摘・8
経裂孔操作1—解剖と操作概要
森 和彦
1
,
瀬戸 泰之
2
Kazuhiko MORI
1
1三井記念病院消化器外科
2東京大学医学部附属病院胃食道外科
pp.1096-1103
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213832
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下縦隔の解剖
食道胃接合部の前壁,左右を覆う腹膜を切開すると縦隔への入り口が開ける.一方,後壁側と胃噴門背側は後腹膜の組織と接するいわば胃のbare areaであり,同部で胃に隣接している後腹膜組織は腹膜に隔てられることなく縦隔内と接続しているため,食道穿孔などで縦隔気腫を生じると,噴門背側の後腹膜にもエアが入ることはよく知られている.
また,接合部の右側(小彎側)には腹膜により密封された2横指程度の心囊下腔がある(図1).
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