特集 戦後十年最近の医学と看護はどう変つたか?
小児科の看護
我妻 栄子
pp.60-61
発行日 1955年10月15日
Published Date 1955/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909933
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高井先生を1年ぶりに再び,私達の病室にお迎えしていろいろドイツ,アメリカでの看護法について承りました。その主旨は前頁におかきになつた先生の記事で,皆様も同様におわかり頂いたことと存じます。問題は,さて,現実にどうして私達がこんなIdeaを銘々の責任をもつている病室に生かすことができるかということであろうと思います。足りない工夫,たどたどしい私の考えをここに簡単に書き記し尚,皆様からのよいお考えを御きかせ下さいますようお待ちします。
1)入院中の幼児には,病室によい絵本,よい読みものを揃えて貸し与える。それには毎回消毒して与えることが大切である。入院早々の子供達はこれらのよい本を与えられたことによつて従来にもましてすぐに親しみを感ずる。家庭から持参するものにはアメリカなどの俗悪な漫画が多いので童心を傷つけられがちです。よい趣味の本を相当に多数そなえ本は一時に2,3冊づつこだしに貸し与えます。又ビーズ,編物などの材料(消毒しやすいもの)も備えつけて貸し与え,入院生活をたのしくできるように気をつけてやります。
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