病室で必要な急救処置の知識
医師のくるまで
仲田 妙子
1
1国立東京第一病院附属高等看護学院
pp.80-83
発行日 1955年4月15日
Published Date 1955/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909799
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入院中の患者が突然発作をおこしたり,又病状が急変することは屡々起ることです。これ等に対して一刻も早く医師に連絡することはいうまでもありませんが,医師が来るまでの数分間を争う患者に対して,機敏な処置がなされるならば,謂わば全く死ぬべき運命から,その一命を救い出すことが屡々可能となるわけです。そのため清護婦は患者一人々々の疾病について,深い知識をもつていなければ的確な処置を行うことは出来ません。又次に大切なことは医師を迎えたならば,直ちに治療処置が行われる様,よい準備を行うことです。
では私共が病室において,屡々遭遇する緊急処置を要する症状はどんな時でしよう。数多くありますが,その中から最も多いと思われる突然の呼吸困難,出血,シヨツク,以上3つの症状が起きた時のことを,例をあげて考えてみましよう。
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