講座
肺結核に対する肺切除手術に際しての看護法
八板 作子
1
,
竹內 和泉
1
1聖ルカ国際病院
pp.20-27
発行日 1954年11月15日
Published Date 1954/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909686
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まえがき
肺結核に対して,抗生物質その他を用いる化学療法を行つた後に,抑制された結核病巣を外科手術によつて除去する療法は,肺結核の根治療法であつて,これが実現されるために,私共が骨を折ることができるのは,この上なき喜びである。この手術に際してわれわれが現在行つている看護の基本的手順を,ここに述べるのであるが,その最も大切な要点は手術直後に,気管支内にある分泌物をなるべく早く排除して,合併症を防ぐこと,及び残存肺の働きをなるべく早く正常に復させることを目指して,不断の努力をするにある。
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