講座
新制度のナースをどうみるか—新旧看護教育,他
守屋 博
1
1東京第一病院管理部
pp.42-46
発行日 1954年6月15日
Published Date 1954/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909581
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新旧両制の看護婦教育についてどちらがよいかという問に対して,簡単に答を出すのは非常に困難である。勿論より高くより長く教育してあるのであるから卒業した時の臨床能力は,いいにきまつているが,さてどの位いよいかという段になるとむづかしい。又それは教育の結果だけでなく広く社会的経済的に見なければならず,又将来ののびという点も考慮されなければならぬ。
我々の病院では,今春で第4回の卒業生を出すので,総計150名ばかりの卒業生の内約半数が院内に残つている。未だ病棟婦長等の責任者の地位についていないから,直接管理者との接触はなく,個人的に私自身で見るチャンスがないので総婦長医師諸君の観察に待つより外ない。その点,臨床医長の批判の方が正しいであろう。
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