講座
お腹の訴え(その3)—泌尿器科
籏野 倫
1
1慶応大学
pp.30-33
発行日 1954年6月15日
Published Date 1954/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909577
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通常泌尿器科に於て取扱うお腹の訴えは側腹部或は下腹部にみられる腫脹及び疼痛である。疼痛は腫脹に伴うことが多いが,亦腫脹のみの場合もあり,腫脹がなく疼痛のみ甚しいこともあつで,その程度はさまざまである。以下腫脹(腫瘤)を主として訴える場合と疼痛を主として訴える場合とに大別して,夫夫の場合考慮しなければならない尿性器疾患について簡単に述べてみよう。
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