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新コルポスコピー所見分類―新旧分類の相違点
長谷川 壽彦
1
,
高橋 峰夫
1
1国立栃木病院産婦人科
キーワード:
子宮頸部
,
コルボスコピー
,
新分類
Keyword:
子宮頸部
,
コルボスコピー
,
新分類
pp.227-229
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902384
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1.はじめに
コルポスコピー所見分類については,大きな流れとして,英米語圏とドイツ語ラテン圏それぞれで独自のものがあり,研究交流に支障をきたしていた.1975年に開催されたオーストリア,グラーツにおけるInternational Federation for Cer-vical Pathology and Colposcopy (IFCPC)第2回国際会議で世界統一の所見分類が採択され,わが国独自の手直しは多少あるが,その分類が日本語訳も含め現在広く使われている.コルポスコピー所見評価実績の集積や子宮頸癌の自然史におけるhuman papilloma virus (HPV)関与の実態など,コルポスコピーを取り巻く環境の変化に対応した所見分類が必要になったとして,1990年イタリア,ローマで開催された第7回国際会議で,新コルポスコピー所見分類が採択された.日本婦人科病理・コルポスコピー学会でその日本対応を作成し,今後コルポスコピー所見分類としてわが国で定着を図ることとなった.新分類は,前述したように学問の進歩に合わせて新しい事項を入れたが,これを大きな変化と考えるか,小さな変化と考えるかは人それぞれで,筆者らは大枠が同じであり,対応に苦慮するような変化はないと考えるので,小変化として新旧の所見分類が入れ替わることは容易と考える.
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