談話室
日本語新旧あれこれ
秦 良麿
1
1岩手医科大学
pp.134-135
発行日 1965年2月10日
Published Date 1965/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203221
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同人放談とやらのオハチがとうとうまわつてきたらしい。しかもテーマとして<私の研究年輪>という御指定で,今日までの研究の内容や動機などについてかけとの御宜託である。しかし私にはとてもわがささやかな研究生活の過去を,これよがしに人まえにさらけだすほどのみ心臓はないので,せつかくのテーマだがおことわりして,もしなんでもかまわないのなら,かいてもよいが……と返事をだしておいた。それきりなんとも便りがないので,これでケリがついたとおもつていたところ,急に速達で締切がせまつているぞと催促がきた。そこで,では御指定のテーマでなくてもよかつたのか,ということはわかつたが,今日明日にせまつた締切を前にして,さてなにをかいて責をふさごうかと頭をかかえこむハメとはなつてしまつた。
という次第で,やむなく思いつくままに,文字をならべて,与えられたページを埋めてみよう。
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