講座
慢性リウマチの病理と治療
稻垣 克彦
1
1警察病院内科
pp.16-21
発行日 1954年6月15日
Published Date 1954/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909574
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リウマチという病気
リウマチは最も古くして最も新しい病気であるといわれ,長い人類の歴史の背後にあつて常に多くの人々を悩ましつゞけて来たものでありますが,今日なおその病理が分つていないし,適切な治療法もなく依然として「病気の王者」として君臨しているものです。
リウマチとは一口にいえば筋肉,関節とその附属器管をひつくるめた運動器系の病気でこわばりと痛みをもつということがその特徴です。関節炎とも呼ばれますが,必しも通常の炎症の概念では説明できません。
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