連載小説
三つの輪(第10回)
関口 修
pp.49-52
発行日 1954年1月15日
Published Date 1954/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909494
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(18)元日
(馬鹿馬鹿しいったらないわ,せつかく国から送つていただいたお餅をすつかり食べられてしまつて……)
遠慮なしに手を出す人達も人達だが,それにまた,ありつたけの御馳走を振舞つてしまう桑木も人がよすぎるとあきれながら,(みんなとても勇敢ね)と治子は同情していつた(本当よ。私見ていて,何だか自分の身体が食べられているような気がしてたわ)
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