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看護重宝事典19—洗濯の知しき
沼畑 金四郎
1
1青山女子短大
pp.42-45
発行日 1953年7月15日
Published Date 1953/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909368
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電気アイロン 洗濯につきものの,アイロンはあまり小さいものは暖まり易く冷め易く,温度の変化烈しく平均にアイロンのかからない欠点があるから,家庭用としては少くも,3ポンド250W以上が必要である。ポンドはアイロンの重さで,ワットは電力の大きさを現わしたものである。職業的な洗濯屋では10ポンド800Wなどという大型を使うが,この方が効きもよく,又熱のむらが少いわけである。アイロンはハンドルの握り具合で力の入り方が違い,又底金のメッキの如何で仕上りと違うものであるから,これらの点を先ずよくみることである。
アイロンには,旅行用の軽くて,電力の大きいものや,自動的に温度の調節できるものや,又布地によつて適温の現れるよう目盛板を動かす式や,又蒸気を噴き出して,水分を与える必要なく,すぐ乾いた布地へかけられる重宝なもの等色色ある。しかし一般のアイロンは乾いた布に必ず水霧をふきこの上にアイロンをかけることで,この熱蒸気とアイロンの圧力が,布地の表面を美しく整えるのである。アイロンの布地による適温は次のようである。
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