発行日 1952年1月15日
Published Date 1952/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909340
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内地は晩秋の色濃いことゝ存じます。こちらの秋は如何にも大陸的といつた感じがします。季節の肌ざわりが全く日本と違います。季節をガラス窓を通して見ているようです。私の宿舎はアトランタ市のはずれにあり,松林の中に住んでいます。氣温は華氏26〜48度の間を上下しています。早朝は攝氏では零下になつているのですが,宿舎—自動車—病院どこも快適氣温以上に暖房されているので寒さを感じることなく夏と同肌着です。
宿舎から下町のグレーデイ記念病院迄は約200哩あります。エモリー大學の醫學教育はこの町の慈善病院を中心にその他數個の大きな病院に於てなされます。日本の醫學校がその醫學教育のフィールドを主に大學附屬病院のみに限定してるのと樣子が非常に異ります。このようなやり方はアメリカの各醫學校でなされています。
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