投稿論文 症例
足部verrucous carcinomaと診断されてヒドロコルチゾンが著効した1例
大久保 亜貴
1
,
北村 翔
,
足立 英子
,
竹川 義則
1横須賀市立市民病院 形成外科
キーワード:
腫瘍再発
,
経皮投与
,
皮膚疾患-足部
,
皮膚腫瘍
,
いぼ状癌
,
Eksalb
Keyword:
Foot Dermatoses
,
Skin Neoplasms
,
Carcinoma, Verrucous
,
Administration, Cutaneous
,
Neoplasm Recurrence, Local
pp.246-252
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2022163892
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症例は48歳男性で、3年前に糖尿病壊死のため左足第II・III・IV趾切断術および分層植皮術を施行されたが、植皮部に潰瘍を形成したため当科を受診した。受診時、左足第II・III・IV趾切断端の植皮部には2.5×1.5cmの角質肥厚を伴う潰瘍を認め、軟膏外用処置を開始するも改善が得られず、初診4ヵ月後に2cm大の乳頭腫状隆起を形成し拡大を認め、切除生検を行った。病理組織学的に足部verrucous carcinomaの診断に至り、断端陰性であったにもかかわらず、再発を繰り返した。最終的にヒドロコルチゾン外用による保存療法に変更し、初診より2年11ヵ月経過後に改善を認め、4年2ヵ月経過した時点で増悪はみられない。
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