名詩鑑賞
美しい想念—丸山 薰
長谷川 泉
pp.42-43
発行日 1952年3月15日
Published Date 1952/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907018
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「美しい想念」は丸山薰の詩の中では,沈潜したイデーが輝き出すような詩である。まさしく題名の「美しい想念」そのままのように。
丸山薰は,三好達治などと共に「四季」に據つて多くの作品を發表した。彼のスタートはむしろシユール・レアリズムへの志向が強く,昭和の詩壇に大きな足跡を印した「詩と詩論」において,西脇順三郞,春山行夫,北川冬彦や前記三好達治などと共に,活躍した。近代の前衞的な詩人が,すべて一度はシユール・レアリズムを通過したように。
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