忘れられない患者
乳癌と丸山ワクチン
樋渡 喜一
pp.2220
発行日 1976年12月10日
Published Date 1976/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207008
- 有料閲覧
- 文献概要
毎日忙しく,ありふれた患者に接しているわれわれ開業医にとって,日常診療は,謙虚に反省すれば失敗の連続といえるかもしれない.ただ,善良な世人の好意に支えられて過ごしているともいえるであろう."病気は神様が治してくれて,その謝礼は医者が貰う"という言葉を学生のときに,学友会雑誌で見たことを思い出す.
忘れられない患者というのも,病気そのものについてよりも,患者の人間性が強く印象に残ってなにかを教えられ,影響を受けた人が多いように思われる.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.