2頁の知識
食慾
川島 震一
pp.22-23
発行日 1951年10月15日
Published Date 1951/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906941
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食慾,それは生命の第一の欲求であり,又健康のシムボルである。誰でもが他から何も言われないでも食慾が無いという事で體の異常を知る。病氣になつても食慾が無くなつてはじめて醫者に馳けつける人の如何に多いことか。食慾の無い健康人は存在しない。食慾は生命に連るからだ。又同じ病氣でも食慾の有無は豫後判定の重要な指針となる。
食慾の異常に亢進する疾病は糖尿病をはじめ二,三あるが,疾病が重篤になれば全ての場合食慾は無くなつてくる。食慾不振という事は患者を取扱うものが全くないがしろにできる問題ではない。
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