インタービュー
—すくすく伸びた若樹—「少年期」の青年里望君を訪う
那珂 勇
pp.45-46
発行日 1951年4月15日
Published Date 1951/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906839
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「東京は寒いですね,スキーに行つていると,雪の中でも,ちつとも寒くはないんですがね。」と愛想よく離れの廣い書庫に案内する里望君は“少年期”からもうすつかり快活な青年に成長した。東大の教養學部2年に在學してる。東京の高師附中から,信州の諏訪中に疎開していたので,スキー,スケートは得意である。この冬もすでに菅平,草津,霧ケ峰に出かけた。スポーツはそのほか山登り,テニス,乘馬,ボートをこなすが,「水泳だけは全然ダメ」の由。
よく澄んだ瞳と,まだ多少子供ッぽくほころばせる口もとは,惠まれた家庭での育ちのよさを思わせる。
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