現場から 調査・研究
小児の嘔吐に対する五苓散注腸の検討—外来および家庭で実施して
岩越 浩子
1
,
高井 美恵
1
,
石田 真奈美
1
,
今井 七重
1
,
正村 志のぶ
1
,
福富 悌
1
,
松尾 直之
1
,
折居 忠夫
1
1福富医院
pp.488-490
発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906041
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はじめに
五苓散は,小児の嘔吐を伴う疾患で,証を問われることなく用いられることが多い漢方薬である1),しかし,飲みにくい味や臭いのため嘔気時には特に服用できないことがある.そこで,五苓散の注腸や坐薬が有効との報告も過去にある(表1)ことより,小児には注腸での投与が適当でないかと考えた.今回,五苓散の注腸を行ない有効性について検討するとともに,家庭での嘔吐出現時にも用いられるように,五苓散注腸セットを作り母親に指導し,家庭での注腸を試みたので報告する.
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