連載 考える
ノマド医師のフランス医療探訪記第6回(最終回)
フランスの保健医療はどこへ行くのか—個の中に全体を見る「ノマド」の視点
重光 哲明
1
1外科
pp.977-981
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905954
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さらに視野を広げて
A 今回をもってこのフランス医療探訪のシリーズもひと区切りということだから,最後にパリ市内には少ない中長期の入院施設にも少し触れておきたい.このシリーズでは,大多数の看護婦(士)が活動する職場として,ベッド数の約7割を占める公営病院,あるいはそれに準ずる入院施設に重点をおいて紹介してきたけれども,それ以外の民間施設,とくに民間営利病院(クリニック)にもちょっと触れてみようと思うんだ.両方とも近所になかったからね.それにこういう施設では,職務上は一般公立病院以上に看護婦(士)の活躍に頼っているから無視してはいけないよね.
Q 中長期入院施設というと滞在型の施設ですね.
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