世界の保健・医療制度/過去・現在そして未来……
フランスの医療事情
緒方 昭
1
1大阪医科大学衛生学教室
pp.602-605
発行日 1974年11月10日
Published Date 1974/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205535
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医療・保健に関する諸制度
フランスの人口は1970年に5,077万,性・年齢別人口構成は釣鐘型で,老年人口指数は21.3(日本:11.0,1973年),年少人口指数は38.2(日本:35.7),従って従属人口指数は59.5(日本:46.7)で,老年化指数は55.8(日本:30.9)である。医療関係者の数は,1969年で人口1万対,医師13.0,歯科医師4.0,薬剤師4.8,看護婦26.4(日本それぞれ11.7,3.7,7.9,27.7,1971年)となっている。
病院数は1968年1月1日現在で5,238,うち公的病院は1,163,私的病院では無利益病院が1,690,利益追求病院が2,385である。総病床数は692,988で,公的病院が356,862床で全体の51%を占め,私的無利益病院が149,709床で22%,利益追求病院は186,417床で27%の割合となっている。
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