連載 考える
ノマド医師のフランス医療探訪記第3回
医師確保に悩む公立病院のあの手この手—サンタントワーヌ病院を訪ねて
重光 哲明
1
1外科
pp.688-692
発行日 1999年7月1日
Published Date 1999/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905891
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フランス公立病院の歩み
Q ここが12区のサンタントワーヌ病院ですね.
A そう.パリの大学病院センターのひとつだ.今日は,ここにある火傷救急センターに日本人患者がいるので来てほしいという連絡があったので,ついでにと思って呼び出したんだ.僕は80年代の始めに,ここでカタストロフ(地震,洪水,戦乱などの緊急集団災害時)の医学疫学の専門医の資格をとったし,今も週に1回,院内のカンファレンスに出ている.その縁で,この辺の公立病院に来る日本人の患者の手助けをボランティアでやっているんだ.
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